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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【漫・タ】みそララ ~宮原るりさんの漫画の中で一番好き!~


宮原るりさんのマンガです。宮原るりさんといえば最も有名な作品は恋愛ラボ僕らはみんな河合荘でしょう。これらも私の大好きなマンガですが、宮原るりさんのマンガの中で一番好きなのはダントツでみそララだと思ってます。


このマンガは、業界未経験の新人ライター「麦みそ」が一癖も二癖もある会社のメンバーと一緒に様々な仕事をこなしていく、というお話。特に面白いのが、雑誌や広告の制作といった光当たる部分がメインとして描かれているわけではなく、そこに行き着くまでの地道で地味な作業が描かれているところなんです。


地道な取材や執筆作業を仲間とともに失敗しながらも前向きにこなし、徐々に信頼を勝ち取っていく姿はとにかく清々しい。クリエイティブな仕事は実は泥臭く地味な仕事なんだということがはっきりと分かります。お仕事漫画なんだからもっと多くの人が興味を持つ仕事を描けばいいのにと思いましたが、逆に誰も注目しないような仕事を作者の手腕でより面白く表現する仕事力に感銘を受けています。


私も何度か社内報(7000人に配布)を書いたことがありますが、まさにこのマンガで描かれている地味な作業をやっていたなと驚きながらも思い出させてくれました。今後はどんな地味なものでも文章と発想とチームワークを駆使しより面白く表現する力をもっと鍛えたいと感じさせてくれた素晴らしいマンガです。


お仕事に関する気付き、、、という点でも面白いと思いますし、エンタメという点でもかなり楽しめる作品です。ライターの世界のリアルな現状、出版という世界の泥臭さなんてものをリアルに実感できるのは作者の経験談によるところも大きいんでしょう。だからこそ、面白おかしく描けるのかもしれません。そんなライターの世界や麦みその活躍、仕事の面白さを何も考えずに楽しめる素晴らしい作品、ぜひぜひお楽しみください!


レーベル:まんがタイムコミックス
シリーズ:みそララ