ラノベ感想.com

これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【ス】問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! 〜ラブコメの無い異世界ファンタジー〜

3人  「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」

黒ウサギ「黙らっしゃい!!!」


このブログで取り上げているラノベってやたらと長文のタイトルが多いような気がしてます。そんな中、今回も例にもれずタイトルが長く、そしていまだにタイトルを覚えきれていないラノベ問題児たちが異世界から来るそうですよ?をずいぶん前に読んだので感想を書いてみました。


このラノベ、2013年1月から3月にかけてアニメ放送がありました。結構良くできてるなぁ、と思いつつ見てたんですが途中から録画が上手いことできずに最後まで見れなかったんですよね。だから小説のストーリーしかわかりません。といいつつ、じゃあ小説のストーリーはわかってるのか?と言われればそうでもないんです。設定が複雑でなかなか全体像を把握できてない状況かな。でもキャラクターの魅力や舞台の世界観が独特で好きになってしまいました。


特に好きなのは、安易にラブコメに持っていかない設定。主人公は男性1人と美少女3人なのに、一向にデレたりラブ的な雰囲気は出てきません。本屋にあふれるラノベのラブコメ路線が多い中、そういう方向でストーリーを進めないところにまずは面白さを感じました。また、学園物のラノベが多い中、異世界ファンタジーものというところも注目ポイントです。どんなに奇抜な設定でも結局は学園ものって多いですもんね。今期のアニメでも、脳内に選択肢がでてきたり実は吸血鬼の真祖だったり三角関係だったりメガネ美少女が血で剣を作ったり・・・ま、好きなんですけどね。


主人公の逆廻十六夜(さかまき いざよい)は学生服着てますが学校に通ってるわけでもなく、ストーリーの中心にも端っこにも学園なんてものは出てきません。ただ、十六夜はスティーブン・セガールのごとく圧倒的な力を持っており、大抵の場面で敵を圧倒します。やられそうになったけど修行して新たな力を身に着けそれを元にもう一度挑む・・・というお約束の展開は無く、1巻では神格(要するに超強い)の蛇神を素手で倒したり、傲慢な敵の大将をいとも簡単にやっつけたり・・・あまり見ない展開なのがグッドです。


また、ヒロインは3人。戦後間もない日本から来たお嬢様の久遠飛鳥(くどうあすか)。お嬢様特有のタカピーでわがままなキャラと思いきや、相手の言うことに柔軟に対応できるデキる上司タイプのキャラ。個人的には好きですね。ちなみに中の人は「ブリドカットセーラ恵美」さんという方です。。。そんなキャラとは逆におとなしく動物と心を通わすことができるショートカットの可愛い春日部耀(かすかべよう)は温厚だけど胸に熱い思いを秘めており、多分2巻以降は仲間のために体を張って敵にぶつかっていくような展開がありそうな性格。一癖も二癖もあるユニークなキャラたちです。


それに対し異世界側のヒロインで、彼ら3人を異世界へ導いたのが「黒ウサギ」というキャラ。バニースーツっぽい上半身にミニスカ、頭にはうさみみというお色気キャラ。主人公3人たちの勝手な行動やいたずらに振り回される残念な立ち位置で奮闘してるのが萌え。ちなみに、ミニスカからパンツは微妙に見えないようになっているらしい。。。残念。


このようなキャラたちが他の個性豊かなサブキャラたちと共に戦ったり交渉したり取引したりしつつ、自身たちのコミュニティの規模を拡大させ魔王を倒すべく様々なギフトゲームに挑むというのがおおまかなストーリー。ただ、いろんな神話や歴史上の出来事などなどたくさんつめ込まれており一度読んだだけではよくわからないって印象を受けると思います。まぁ、私なんて4巻くらいまで読みましたがよくわかってませんので・・・


でも、ファンタジーものとしては非常に良く出来た設定と展開だし、ラブコメ要素がほとんど出てこず硬派な戦闘ばかり出てくる展開が多いので個人的には気に入っています。次は2巻。飛鳥がメインらしいので、もう一度読み直したら感想でも書いてみます。


レーベル:スニーカー文庫
シリーズ:問題児たちが異世界から来るそうですよ?