ラノベ感想.com

これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【電】魔法科高校の劣等生15 古都内乱編(下)〜次巻への期待が昂ぶる下巻だったように思う〜




※少しネタバレあり




古都内乱編(上)のラストで真由美から呼び出された達也。そして、そんな呼び出しにやきもきする服部とほのか。とにかく続きが気になる、と思い発売日に本屋へ走りざっと一読しました。



全体的な感想を言うと、前巻で積み上げられてきた抵抗勢力との戦いの結末や、京都の調査・散策中に戦闘に巻き込まれ打ち勝っていく達也たちと幹比古たち。それぞれの活躍がふんだんに描かれ、結末へとストーリーを追いかける躍動感はとにかく楽しく面白いものでした。


キャラクター面で言うと、冒頭で書いた服部やほのかは前半に少しだけしか出ていません。深雪は相変わらずだし、光宣と水波は二人きりの部屋で看病をするというシチュがちょっとだけあった程度。むしろこの巻で注目されるのは、先輩で大学に進学した前生徒会長の七草真由美。


真剣に達也に執事が殺された事件の真相を探ってもらえないかというお願いをしたかと思えば、調査・散策の同行を達也から断られ拗ねて膨れたり、達也と二人で夜にバーへ行き酔っ払って幼児退行したり・・・とにかく真由美が可愛い! 冒頭から最後まで真由美の可愛さが際立ってます。


ただ、古都内乱編としての結末はそこまでスッキリするものではありませんでしたが、最後に描かれている次巻の冒頭を匂わせる四葉家の暗躍するシーンに期待が高まります。おそらく次巻で深雪と達也の関係に大きな衝撃が走るのでしょう。とても楽しみです。


また、光宣の過去、というか出自に衝撃的な事実がここで明かされます。この事実を知った深雪はあたかも自分のことのようにショックを受けることに。それはもしかしたら自分の望みであり期待せずに入られないことなのかもしれないわけで。


このことについても、次巻の四葉継承編」で深く描かれそうです。四葉家の次期党首に指名されるのは深雪なのか。はたまた、達也が指名されることになるのか。古都内乱編(下)のラストで描かれていた四葉首脳たちの会談内容を読むに達也の実力や振る舞いを評価しているフシがあるので、もしかしたらそういう展開が待っているのかもしれません。なにはともあれ、ワクワクせずにはいられないストーリー、楽しみですね。


このような十師族に関わる物語も気になりますが、もっと気になるのは人間関係がどう深まっていくのかということ。達也をめぐる恋愛感情のもつれはどう決着が着くのか。ほのかや真由美、エリカ、、、そして深雪。達也自身は感情を失っているので誰かを選ぶことはなさそうですが、何かしら動きがあっても面白い、というか期待してしまいます。今のところはほのかが可愛そうというかちょっと不憫ですね。


深雪の周りでは一条将輝でしょう。一条は深雪に好意があるということを隠していないというか隠せていない状態。でも深雪は一条のことをなんら想っていないというのが現状。一条の空回りをもうこし楽しめそうです。


あとは、エリカとレオ、美月と幹比古、このあたり。古都内乱編(下)ではこの辺りの人間関係について全く取り上げられていないので今後に期待というところでしょう。ただ、エリカとレオは周りがくっつけたがってるけど当人たちは恋愛感情を持ち合わせていないんだろうなぁと感じてしまいます。美月と幹比古は時間の問題かと。青春溢れる爽やかな恋愛模様をもう少し読んでみたいです。


と、色々書いてきましたが古都内乱編はじっくりと読みこめば面白さがこみ上げてくる良作だと思います。横浜騒乱編のような激しい戦闘シーンや物語展開はありませんが、魔法科高校の劣等生の闇の部分の世界観を俯瞰できる非常に面白味のある内容でした。オススメです!


魔法科高校の劣等生 Out of Order 初回限定生産版

魔法科高校の劣等生 Out of Order 初回限定生産版

魔法科高校の劣等生 オリジナルサウンドトラック 1

魔法科高校の劣等生 オリジナルサウンドトラック 1