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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【ス】俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している9 〜初っ端からラブなモード全開!〜


やっと人間関係(男女関係)に動きが出るシチュエーションがやってきました。これまでは主人公の甘草奏は女性からの好意に全く気づかないよう意識を操作されていましたが、今巻は初っ端からラブなモード全開で始まります。


さらに、そんな状況になったもんだからヒロインたちも余計に可愛く見えてきます。毒舌しか言えなかったふらのは相変わらずの毒舌ですが、その後にこそっと「どうしてこんなこと言っちゃうんだろ・・・」みたいに落ち込む姿を奏が見てドキッとしたり、遊王子のさりげない女性らしさを見つけてしまったり実はものすごく可愛いってことに気づいてしまったりと、奏がドキドキする展開が豊富に描かれています。ショコラはショコラでいつもどおりの奏へのアプローチを繰り返しヒロインたちに嫉妬の目を向けられるという感じ。。。


でも、そんなヒロインたちが奏に対し告白しようとすると、奏が逃げてしまうんです。まぁ、恋愛感情をやっと取り戻した直後だということで仕方のないことなのかもしれませんが。


そして舞台は文化祭へ。出し物をクラスみんなで決める、というありきたりな展開でまたもや脳内に選択肢が出てきます。その結果、ヒロイン3人と奏が主役の演劇に決まるわけです。そしてそのストーリーのなかでヒロインたちと奏との関係が大きく変わるシチュエーションがあり困惑する奏。


最後はまぁこうなるだろうなというオチでその場を丸く収める?ことになります。しかし最後の最後、最終ページで突如と現れる大きな衝撃。次巻は初めからかなりの重い展開が待っているんだろうなと期待させてくれる引きでした。


このシリーズ、単なるタイトルが長い系の量産型ライトノベルだと思っていたんですが、気づいたら9巻まで続きが気になるくらい楽しませて頂いてます。ありきたりな展開、そして衝撃の変化、ストーリーが二転三転するなかで挟み込まれるギャグの緩急がたまらないほど面白い! 次巻もかなり期待しています。