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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【電】魔法科高校の劣等生14 古都内乱編(上)〜静かに迫ってくる強大な事件の序章〜


発売日に衝動的に買ってしまいました。そのためこのブログで2巻までしかレビューを書いていないのにもかかわらず、すっ飛ばして14巻のレビューを書いてみました。


純粋に感じたのは、前巻(13巻)が物足りなかった分今回はボリュームも多く内容もかなりつめ込まれているなぁってこと。特に、叔母からの「依頼」を受けた達也が、その依頼を不自然に思いつつもその裏に潜んでいる古式魔法師の組織や十師族間の対立関係や暗躍を気にしつつ依頼をこなすために動き始める、という序章部分からもう面白い。久々にページをめくる手が止まらない小説に出会えました。


また人間関係的にも色々と動き始めたのかな? という感じでした。深雪の嫉妬は毎回のことですが、幹比古の美月に対する気持ちがもういい感じになってきてますね。美月は幹比古のことをどう思っているのかあまり描かれていませんが、今回は幹比古の気持ちが結構ダイレクトに出てたりします。


あとはエリカ。個人的にはレオといい感じになるのかなぁと思っていたのですが(希望)、達也に気があるかのようなそんな素振りをみせていたりします。さらには真由美の達也に対する気持ちを認めたくないちょっと見苦しい言い訳と自己完結が萌。達也はモテますねぇ。


そして真由美のボディガードが任務中に殺害されたことについて自分で情報を集めるために、第一高校へ赴き達也と二人っきりで話す場面。この真由美の行動に対し、服部とほのかが薄っすらと不穏な気持ちを出してしまいます。当然深雪も。やっぱり服部は真由美が気になっているんですね。ほのかは達也のことが大好きすぎて単純に嫉妬しているだけなんだろうけど。。。


このシーンのさわりの部分が書かれたあと「下巻へ続く」となるので、かなりいい場面で置いて行かれた感じです。うーん、早く下巻が読みたい!


そんな魔法科高校の劣等生は、組織間の抗争や魔法理論といったヘビーな物語がメインですが、その合間に高校生らしい恋模様を随所に挟み込んで物語を構成する旨さを強く感じるラノベです。


14巻は(上)なので、今回の本筋のストーリーである「叔母からの依頼」についてあまり核心的な部分まで描かれてはいませんが、そこに至る土台を固める非常に深くて面白い話が多かったと感じています。古都内乱編、かなり面白くなりそうな予感です。