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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【電】キノの旅 〜早く電子書籍化してくれないかなぁ・・・〜

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))


過去の名作を思い返しているとどうしても外せないなぁと思うのがキノの旅でしょう。主人公のキノが愛車と共に様々な国を訪れ、そこで様々な経験をするという旅を描いたストーリーです。一度読んでみると、ハートフルでもなければコメディでもなく、社会を強烈に皮肉ったブラックな内容に心奪われること間違いありません。まぎれもなく名作と言えます。


ではどんな国を旅するのかというと、人の痛みがわかる国、優しい国、差別を許さない国、、、といった特徴が一目でわかる国を愛車エルメスと共に訪れます。しかし、国名はそのまま読めば名前どおりの国なのですが読み進めていくと、確かにそういう意味なんだが裏側に潜む真の意味が徐々に顔を出し、最終的には皮肉たっぷりに描かれるという内容になります。具体的な内容を書いてしまうと面白さが大幅に減ってしまうのであえて何も書きませんでした。


そして、訪れた国ごとに話が進んでいきますのでどの巻からもある程度読むことは可能です。巻を重ねるごとに国へ訪れる話以外のストーリーも進んでいきますが、基本は国ごとのお話がメインなのでキノの旅の世界観を楽しみたいのであればどの巻を取ってもらっても問題は無いのかなって思ってます。


また、おそらくどこかの文脈で明らかにはなっているんだろうけど実はよくわかっていないのがキノの「性別」。おそらくは女性なんだろうけど、1巻から読んでいてもはっきりとそうは書いていないんです。旅慣れしており、さらに力強い銃の扱いなどなどを見ると男性かなぁと思ってしまうこともありますが多分女性なんでしょう。


このラノベが世に出たのは確か10年ほど前のことです。発売当時は結構読み耽っていましたが、電子書籍化されていないので実家にラノベを置いたまま東京へ持ってこなかったんですね。でも、ブックオフでたまたまキノの旅を目にして思わず当時読み耽ったことを思い出してしまい、なんか懐かしくなってまた買ってしまったんです。そして読み終わり、満足感に抱かれながらレビューを書いています。


私は、電撃文庫が世に出た当時から読み始めているヘビーユーザーであり、2000年から2005年あたりに読んだラノベの総冊数は300を軽く超えます。だからこそ、当時のライトノベルの面白さや楽しさ、奥深さをこれからのライトノベルユーザーに伝えたいと思っているんです。


今回は、そんな思い出の1冊として「キノの旅」をご紹介させていただきました。またこんな感じで過去の名作を少しずつ記事にしていければなぁと思っています。。。


レーベル:電撃文庫
シリーズ:キノの旅