ラノベ感想.com

これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【ス】問題児たちが異世界から来るそうですよ?あら、魔王襲来のお知らせ? 〜最底辺の状況から登り詰めていく下剋上的面白さ〜


いやー、最近のラノベらしくない作品なのでじっくりとハマれる良作です。ホント、最近のラノベっぽくないし、最近のアニメっぽくもない雰囲気を醸し出しています。


1巻の感想にも書いたんですが、この作品にラノベの3要素(勝手に私が思ってるだけ)である、「ラブコメ、お色気(おっぱい、パンチら等々)、学園もの」が一つも出てきません。黒ウサギが多少色気をちらつかせているけど、ほんの少しだけさらっと出てくるだけです。また、主人公4人のうち1人だけが男性で容姿も良く強いのにもかかわらず、勝気なお嬢様やおとなしくて優しい美少女、スタイルの良いうさみみいじられ役の黒ウサギたちと何のラブの予感もありません。今後あるのかもしれないけど、2巻まではそういう気配を感じませんでした。


そして個人的には久々に読む学園モノ以外の異世界ファンタジーが舞台のラノベ。この世界の中で、弱くかつての隆盛を失った「ノーネーム」の一員として様々な対決や苦難に打ち勝ち、コミュニティを復興させ魔王を倒すというストーリー展開がベタだけど面白い!


今回はそんな小説の2巻の感想です。この巻では勝気なお嬢様の久遠飛鳥にスポットライトが当たります。


飛鳥は戦後間もない日本の中で5大財閥と呼ばれる久遠財閥の一員として大きな役割を持っているんですね。なぜなら彼女の特殊能力が「命令に従わせること」。財閥内の権力者たちを能力で動かすことを財閥の党首らから期待されていたわけです。しかし、そんな生活に飽き飽きしていた飛鳥の元に一枚の手紙が舞い降りてきます。そこに書かれた内容が異世界である「箱庭」への招待状。もっと面白いことを求める飛鳥は迷わず飛び込んでいくのでした・・・


といった感じで飛鳥が異世界に来てノーネームの一員となるわけです。そんな飛鳥が2巻では活躍したり新たな仲間に出会ったり捕まったりと動き回ります。異世界からきているとはいえ十六夜と比べてそこまで能力が高いわけでもない飛鳥、、、というよりも十六夜たちと違い攻撃的なスキルではなく支援系のスキルを持っている彼女がとある小さな妖精と出会い自分の脳力について色々と見つめなおしていきます。


そして大きな戦闘力と仲間を見つけ物語を引っ張っていくと思いきや、ノーネーム一番の問題児十六夜が美味しいところを全て持って行ってしまいます。彼の存在と行動力、攻撃力にどうしても夢中になってしまうんですよね。そのうち十六夜が窮地になるような展開も出てきてもおかしくないので、そんな場面で飛鳥には活躍してもらいたいものです。


次は3巻。耀がメインのストーリーになると思いきや十六夜の過去がクローズアップされるようです。あの強さの裏にはどんなドラマが有ったのか? 異世界へと来る前はどんな生活をしていたのか? そして首につけてるヘッドフォンは何なのか? 3巻も楽しみです!


レーベル:スニーカー文庫
シリーズ:問題児たちが異世界から来るそうですよ?