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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【コ】マリア様がみてる 黄薔薇革命 〜固く結ばれた姉妹の絆の物語〜


はい、ハマってます。このおしとやかな淑女が落ち着いた学園の中で優雅に学園生活を送る雰囲気がたまりません。こんな世界、今の日本にはたして実在するんでしょうか? そんな第2巻の黄薔薇革命のレビューです。


この黄薔薇革命、小説でも読んだしアニメやラジオドラマでもじっくり楽しみました。文字と声と映像で楽しめるっていい時代ですよね。でも私は活字が好きなんですが。。。


物語は前作からの続き。祐巳が祥子からロザリオを受け取り晴れて姉妹(スール)となった日の翌日、大急ぎで薔薇の館を目指す祐巳の心の声から話が始まります。「なんたる不覚、なんたる失態!」と心の中で叫びつつ遅刻寸前のこの状況を少しでも奪還すべく小走りでダッシュする祐巳。そして薔薇の館の部屋に入るとそこには山百合会(生徒会)の幹部以下先輩方が勢揃い。恐縮しつつ目が泳いでいるところに「なんで遅れたのか言って御覧なさい」とたしなめる祥子。


しかし先輩方が「別にいいじゃない」と助け船を出しこの場は丸く収まるかなぁと思いきや急に後ろから現れた山百合会幹部の白薔薇様(ロサ・ギガンティア)が、祐巳ちゃん、これなぁにぃ???」と祐巳の首からぶら下がっているロザリオを見つけてしまいます。あわわわしている祐巳を見つつ祥子に「ちょっとくらいはサービスしなさいよ、どこで儀式をしたの?」と聞き、そしてキレる祥子。そんな修羅場の中祐巳が思わずとってしまった行動で一気に爆笑に包まれその場は丸く収まったのでした。こんな導入から物語は今回の主役黄薔薇姉妹」に焦点が移ります。


黄薔薇様(ロサ・フェティダ)の妹で2年生の支倉令と、その妹の病弱でおしとやかな美少女島津由乃さんが、その姉妹関係、さらにそれを超えた人間関係を病気と部活、お互いの葛藤や願いという話が織り交ざった話が展開していきます。


ボーイッシュで宝塚の男役とも思える出で立ちの令。だけど、性格や心はおしとやかで可憐な女の子。それに対し見た目はおしとやかで可憐でちょっと切ない雰囲気を醸し出す美少女な由乃。だけど性格は男勝りで負けず嫌い、言いたいことはズケズケ言うタイプ。でも本物の姉妹のような深い絆で結ばれている二人。しかしとあるきっかけでこの関係が脆くも崩れ去る!? 息もつかさぬこの展開、私は最後までノンストップで読みふけってしまいました。今回も1巻と同様にオススメです!


黄薔薇ファミリーに焦点を当てた第2巻。黄薔薇姉妹の強固な絆の物語です。ぜひぜひ読んでみてください! 男性でも楽しめますよ!!


レーベル:コバルト文庫
シリーズ:マリア様がみてる