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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【フ】甘城ブリリアントパーク3 〜電車の中では読めないほどの急転直下の面白さ!〜


3巻です。


非常に読みやすく、それぞれの章題ごとにコンパクトにストーリーがまとめられているなぁって感じました。しかもそれぞれが全て面白い! どう面白いかというと、じっくり読ませる部分もありつつハチャメチャな展開に笑える部分も多いのであっという間に読み切ることが出来ますね。


3巻の前半は、2巻で面接に来たけど小学生だと間違われて追い返された中城椎菜の視点で語られるストーリーです。学校では暗く言いたいことをはっきりと言えない小心者がアルバイトを通じて自分を変えるぞ!というありきたりな話です。


そんなストーリーの地の文が椎菜視点での語なのですぐに彼女に感情移入できるのが面白いところ。


そして当然のごとく予想できる展開が待っています。初日の研修でモッフル達が行った下士官を苛め抜くハートマン軍曹的な教育を目の当たりにし(あとでモッフルたちがいすずから制裁を受けるんですけど)、そのあとに配属されたモッフルのアトラクションで散々なミスをしでかし「辞めたい」と思ってしまうわけです。


ただ、そのあとにモッフルと西也が椎菜の状況について話しあう場面があるのですが、そこでモッフルの非常に良い上司っぷりが見えてくるのは結構面白いギャップでしたね。


その後、辞めたいと思いつつも椎菜のとある特技が功を奏しパークの運営に大きなインパクトを与えることになります。ここまで読むとかなり爽快な気持ちになれますね。だってここまでずっと椎菜視点での語りであり、彼女の苦悩や思い、西也に対する憤りを全て知った上でのこのラスト。ぜひ多くの方に読んでもらいたいですね。非常に爽快で面白いシーンです。


3巻後半は西也の出席日数がやばいということで、西也に変身できる魔法のアイテムを使いいすずやマカロンが擬態し授業を受けに行くというお話。これがまた面白い。いすずが擬態しているときにはなんとも言えないシーンに出くわし思わず西也のイメージを高めてしまったり、マカロンがそんな西也のイメージを思わぬ展開でまた高めてしまったり、ティラミーが高まってしまったイメージを奈落の底へ落としたり、そんな最悪の状況下でモッフルが真空斬を放ったり・・・


電車の中で読むことはオススメできない急転直下の面白さ。前半のしっぽりとした展開、そして後半の爆笑必至の変装ドタバタコメディ、まるでジェットコースターに乗っているかのような疾風の如き勢いで楽しむことができると思います。


というわけで、甘城ブリリアントパーク3巻は非常にオススメできる面白さです。ぜひぜひご一読あれ!