ラノベ感想.com

これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【迅】俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件2 〜チープで薄い内容だけど続きが気になって仕方がない!〜


ダメだ、、、少しだけ続きが気になってしまった。。。というわけで、1巻が内容薄い、ありきたりといった酷評をしたくせに2巻を買ってしまう始末。うん、薄くても内容がありきたりでも続きを読みたくなる魅力がありました。ストーリー全体、人間関係、そしてキャラクターの魅力すべてが結構好みです。どこにでもあるような薄っぺらい量産型ラノベだけど、ある意味だからこそ安心して読める良作だと思っています。


2巻は1巻の続き、、、というよりも各章ごとにギャグ満載のドタバタコメディという路線は変わりません。ただ、ちょこっとシリアスだったりほのぼのとさせられるエピソードもあるにはあります。


この2巻の注目すべきエピソードは2つあるんです。白亜との交流、そして遠足。この2つは2巻では外せないですね。「白亜との交流」は兄が年の離れた妹と遊んであげてるようなほのぼのエピソードでした。白亜は見た目は幼女だけど実は天才的な学術能力を持つキャラ。はがないでいうところの理科みたいなキャラだけど幼女。。。そんな白亜と主人公の公人が一緒に料理をするシーンがあります。作るのは芋モチ。いっしょに生地をつまみ丸め形を作ったり、つまみ食いしたり。。。微笑ましい。白亜は結構変なキャラなんだけど、それでもふわっとした心温まるエピソードになっています。


「遠足」ははちゃめちゃな内容でした。庶民ランドっていう庶民が普段過ごす町並みを再現したテーマパークに行き、マクドナルド的なハンバーガーショップに入ったりゲーセンに入ったりして楽しむっていう内容。ただやはりセレブの行く遠足です。ハンバーガーショップのハンバーガーは肉やパンの質が高過ぎる。公人が大声で吠えてしまうくらい庶民の食べるものとはかけ離れたファーストフードを提供されてしまいます。ゲーセンでは、UFOキャチャーでぬいぐるみを取る方法をお嬢様の後ろから手取り足取り教えてあげるんですがこれはこれでエロい。対戦格闘ゲームではお嬢様のためだけに作られた男性キャラクターが存在しない格ゲーをプレイしたりとハチャメチャな内容。


この格闘ゲームにてぼっちの愛佳がいきなり上手にプレイをしたことで周りのお嬢様たちから尊敬されるんです。そしてお嬢様たちのやり方を教えてあげたりしつつ徐々に仲良くなっていくわけですね。初めて仲間ができる愛佳。夜の寝室にてクラスメートにこれまで深く交流できなかった理由と謝罪をメールにしたためて送ろうとするんですが上手く文章を作ることができず四苦八苦。そこで一緒の部屋のクラスの人気者である麗子に泣きつき「この文章で大丈夫かなぁ?」とアドバイスを求めます。お互いがお互いを好きではないと言いつつも心の底ではなにか通じ合っている変わった関係の中で進む物語。この辺りのやりとりが2巻で最も注目できる箇所だと思っています。


とまぁ、色々書いてきましたが、徐々にこのラノベにハマってきてしまいました。チープだと思いつつもこういう良い裏切り方をされると嬉しいものですね。次は3巻、4巻と読んでいきます。こんなラノベにまた出会いたいなぁ・・・


レーベル:一迅社文庫
シリーズ:俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件