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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【ス】俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している6 〜多分一番面白く、そして一番衝撃的な内容〜


現行の電子書籍版最新刊です。1巻だけ読んで雰囲気楽しむか・・・と思っていたらいつの間にか全巻購入していました。くだらない、単なるエロ、くどい、長文タイトルだけ、、、みたいな低評価を装ってたんですが、なんとなくこういう作風好きみたいで結局なんだかんだ言い訳しつつ楽しんでいました。


内容も徐々に面白くなってきました。前巻の5巻では主人公の奏に対しはっきりと好意を感じていることが分かったヒロイン3人と鈍感主人公との絡みがメインでしたね。ショコラは直接的に奏に対し好意を示し、抱きついたりくっついたりと積極的に行動します。それに対し遊王子やふらのは照れやこれまでの接し方のせいなのかかなかなか素直になりきれず一歩引いてしまっているんです。


そんな騒ぎの中心人物である奏の元にとあるチケットが届きます。それは「二泊三日のバスツアー」のチケット。なんとなく不審に思いつつ父親に電話して確認してみたところ、「そのツアーには行くな」と真面目モードでくぎを刺されてしまいます。しかし、ショコラのこのことを話すと「行きたいです!」と言われてしまい、さらには脳内選択肢まで現れて結局行くことになってしまうのでした。


そしてツアー当日待ち合わせ場所に行ってみるとなぜかそこに遊王子とふらのがいて、なんでいるのか聞いたところ生徒会長の黒白院からチケットをもらったとかなんとか。そんなこんなでツアーへ奏、ショコラ、遊王子、ふらのという面々で参加することになります。


当然この面々と旅行へ行くんですから萌えな展開が満載、かと思いきや結構シリアスな内容ばかりでした。ツアー参加してすぐにツアーのガイドから声をかけられる奏。「私のこと覚えてる?」、そう、過去に同じようなツアーに奏は参加したことがあったんです。そして、そのツアーにて大きな事件がありそのせいで奏の身に何かが起こってしまったんですね。


ここからは物語は急展開。過去に参加した時の奏の描写、そして現在の奏たちのお話と交互に物語は進んでいきます。そして過去の描写では主に奏とツアーに参加していた上級生の女の子との交流が描かれています。それはもう思春期特有の淡い恋心という感じでしょうか。恋をするかしないか微妙な気持ちから徐々にその気持ちが恋へと変わっていくようなお話が続きます。


このままいい雰囲気でお話が終わる、と思いきや最後の最後で大どんでん返し。一気に天から地へと突き落とされ6巻が終了。これまでのお気楽なコメディとは打って変わったシリアスな展開に驚きと面白さを感じることができました。


1巻から読み始めた人はくじけずに6巻までぜひ読んでほしいです。6巻が多分一番面白い。そして一番衝撃的な内容です。当然エロパロコメディ展開もありますが、それ以上の苦しい物語をも楽しめますので、ぜひ読んでみてくださいな!


レーベル:スニーカー文庫
シリーズ:俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している