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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【講】アウトブレイク・カンパニー7 〜水着とミュセルと危険なBLのかほり〜


アウトブレイク・カンパニー、アニメもそろそろ終盤というところでしょうか。ちょうど11月29日前後に放送された内容が原作のラノベ7巻の内容だったりします。ちなみに7巻は短篇集です。ずっと働き詰めだった美埜里たちに休暇をとるように指示があり屋敷のみんなで湖に行く水着回、ミュセルの親が出てきて実家へ連れて帰られるお話、そしてBL。。。


本編とは離れ著者の書きたかったことが思う存分描かれているギャグとシリアスな7巻です。個人的には好きだけどちょっとやり過ぎかなぁ、、、とも思うわけで。というわけで、あまり一般受けしない偏った内容でした。


そんな7巻は3つの短篇で構成されています。その一つ目が水着回。ここでの見どころは美埜里さんでしょうか。真っ黒のきわどいビキニ姿、いいっす! 巨乳でスタイル抜群の美埜里さん、ラノベの表紙の美埜里さんの水着、ぜひアニメでも楽しみたいっすね。そしてミュセルは白のビキニ。何気にスタイルが良く胸も大きい。さらに恥じらいつつも慎一に「に、似合ってますか?」と聞く姿が素晴らしく萌え。。。エルビアもきわどい水着。そしてお約束のペトラルカは幼女だけあってスクール水着でした。しかも旧スク(旧型のスクール水着)。。。


湖ではしゃぐ彼女たちを守るように騎士たちがこの湖の周りを警護しているんですが、どこからか不穏な視線や違和感に気づいてしまいます。でも、これだけ厳重な警備の中にいるんだし問題ない、とも思ってしまうわけで。この驕りがとある事件に発展してしまうことになるんです。。。


2つめはミュセルの母親が現われて実家へ連れ戻そうとするってお話です。でもミュセルは慎一と一緒にいたいと思っているわけで。しかし母親は帰ってくることを望んでいる。そんな2つの思いの間の中で苦悩するミュセル。ただ、自分の思い、自分の欲望を口にすることがなかなかできずどうしていいのかわからなくなってしまう。。。結構重い話にもなりますが、ミュセルの過去などがわかるエピソード満載でした。


3つめは特に説明することもありません。日本から定期的に届く物資(オタクグッズ)を取りに行った慎一と美埜里ですが、たまたま郵送の問題で美埜里の頼んでいた物資(BLグッズ)が届きませんでした。本気でBLグッズの新刊などを楽しみにしていた美埜里。でも届かなかったことでBL欠乏症に陥り徐々に壊れ始めます。


そしてとうとう壊れた美埜里は慎一や光流に対しとあることを半ば強制的に要求します。しかし、そんな危険な要求に危機を感じた慎一たちは必死で逃げるわけですが、美埜里は持てる力を総動員して慎一たちを追い詰めるんです。その間にも美埜里はBLの教えをどんどんと広げていき、最終的にはミュセルにまでも毒牙を。。。美埜里に毒され洗脳されたミュセルたちによってどんどんと追い詰められていく慎一たち。逃げることができずただ怯えることしかできない状況下をどうやって抜け出すのか。そんなサスペンスホラーを超える怖さがある短編でした。


といった3つの短編で構成された7巻です。水着回やミュセルの過去は必見ですね。BL回は、、、ま、面白いっすよ? 人を選びそうな感じはしますが私は結構好きでした。本編から大きく離れた内容ですが結構オススメです!


レーベル:講談社ラノベ文庫
シリーズ:アウトブレイク・カンパニー