【ス】涼宮ハルヒの憂鬱1 〜独特な語り部とエキセントリックな設定が話題を呼んだ?〜
- 作者: 谷川流
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
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ハルヒ「そりゃ健康な若い女なんだし身体をもてあましたりもするわ」
やっぱり面白いです。さすがスニーカー大賞取っただけあります。グイグイ引き込まれる文章、何度も読み返したくなる魅力、独特な構成が気に入りました。ちなみにこの巻は1巻ですが「1巻」と表記はされていません。巻数が増えることで「憂鬱」「溜息」「退屈」と涼宮ハルヒの「○○」部分が変わっていきます。だからどれが何巻目なのか分からないんです。こういう構成、辞めて欲しいんですけど・・・ま、それは良いか。
私がこのラノベに出会ったのが2003年?だったかな。大賞を取って出版されたのと同時に購入しました。友人が「大賞出たよ」と教えてくれたのがきっかけです。あとはのいじさんの絵に惹かれて衝動買いしました。そして部屋に帰って一気に読破。いやー、久々に出会えて良かったと思えた作品になりました。
このラノベが独特だなぁと思ったのは語り部が主人公ってところです。主人公のキョンの語りで物語が進行するんですが、キョンが脳内でつぶやいている内容をそのまま書き出したかのような口調が読んでいて面白いですね。頭が良いわけでも悪いわけでもなく、スポーツが得意とも苦手とも言えなく、ルックスもキャーキャー言われるほど凄いわけでもないポジションのキャラ。でも憎めないところが好きです。
「涼宮ハルヒの憂鬱」というタイトルだから涼宮ハルヒが主人公と思いきやキョンが主人公なんです。変な話だけど読んでみると直ぐに分かります。じゃあハルヒはどんなキャラなのか? を書こうとしたのですが山のようにあるブログやHPで紹介されまくってますのでここでは触れません。美人で自己主張が激しくて素直になれないツンデレといったところでしょうか。この巻ではキョンや仲間達と不思議なものを散策したり落ち込んだりテンションが上がったりと傍若無人に動き回ります。
また主要キャラの存在も忘れてはいけません。巨乳美少女のみくる先輩や無口ショートヘアの長門、ホモ爽やか紳士な小泉がハルヒに振り回されつつSOS団という部活動を行うエキセントリックな課外活動も始めはなんだこれ?って思ってましたが段々面白くなってきました。そんな主要キャラたちは実は・・・ってもういいですね。他のサイトにたくさん書かれています。会えて紹介する必要もない設定です。ただ、このラノベを読んでいるとそんな設定(宇宙人・未来人・超能力者)がどうでもよくなるほど物語にのめり込んでいきました。
と、今回は内容については一切触れず、ただ面白いってことを全面的に書いただけの記事になってしまいました。でも、アニメ化し映画化もしウェブラジオも放送された作品であり、シリーズ累計800万冊以上の売れ行きを記録した作品なので誰が読んでもある程度面白い!って思えるはずです。
ミステリーでもなければSFでもない。学園物ともいえないし恋愛ものでもない。そんな「未満」なストーリーですが、それが「ハルヒ」というジャンルなのかなって感じてます。おススメです。ぜひぜひ読んでみてください。。。次巻以降、ちゃんと感想書きます。。。