ラノベ感想.com

これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【フ】宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ1 ゲットレディ〜私をラノベの世界へ導いてくれた作品〜


私が高校生の時に読んでいたラノベは「ロードス島戦記」「フォーチュンクエスト」「セイバーマリオネットJ」「MAZE爆裂時空」といった一時期人気が物凄く高かった有名作品のみでした。あかほりさとる」さんの書く小説全てが個人的にはツボだったので、特にセイバーやMAZEは読みふけっていましたね。だから、あまりマイナーな作品は読んでこなかったんですよ。まぁ、お金もありませんでしたし。。。


そんな中、友人の家に遊びに行ったときにたまたま目にしたのがこのラノベ。ちらっと読んでみて設定が面白そうだなぁと思い、衝動的に思わず買ってみました。はっきり言って買った理由は偶然です。宇宙戦艦ヤマト的な作品なんだろ?という先入観で読み始めたんですがそんな設定など全く出てこず、女子高生が未来のとある国へ行くことができる装置を使って未来へ行き、その国の戦争に宇宙戦艦を操り参加する、という凄い設定でした。


また、戦争の描写も良くできているのですがそれよりもたくさんいる登場人物との人間関係模様がどんどん面白くなっていきます。主人公はヨーコと同級生の女の子3人。この4人で宇宙戦艦をそれぞれ操ります。また、ヨーコたち側の国のメカニックや司令官たちも個性的な性格の持ち主で読んでいて飽きません。1巻では主人公のヨーコとツンデレお嬢様の2人しか出てきませんが、普通の女子高生が宇宙戦争に参加して大きな戦果を挙げるっていう内容に同じ世代の私は心踊らされたものです。


ちなみにヨーコこと山本洋子はどんなキャラかというと涼宮ハルヒですね。優等生だけど素行不良。まさにハルヒです。そしてゲームオタク。1巻に出てくるハードやゲームがかなり古く今読んでも理解できないようなアイテムが多数出てきます。セガサターンやプレイステーションならわかりますが、「タイガーバズーカーじゃ」とかサンダーフォースとか多分わからないだろうなぁ。。。著者もここまで長く続く作品になると予想できなかったんでしょうね。かなり著者の趣味が色濃く反映されていますから。


といった私の人生をある意味変えた、というか方向を決めてくれた作品です。富士見ファンタジア文庫で刊行されていますが、現在は朝日新聞出版で再度刊行されていますので、ぜひぜひ読んでみてください!


※この作品、アニメ化もしたんですが、、、出来が最悪でした。。。15〜6年前の話です。


レーベル:富士見ファンタジア文庫(現:朝日新聞出版から刊行)
シリーズ:宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ