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これまで読んできたラノベやマンガの感想を書きまくります。。。過去の消えてしまったような作品に再度光を当てたい・・・

【フ】フルメタル・パニック!アナザー1 〜原作と別物ですが、それでも最高に面白い!〜

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫)

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫)


この作品、というかこのシリーズだけはレビューしないと決めていたんですが、やっぱり好きなんだから書かないとなぁと思ったのでご紹介させていただきます。


この作品の元作品は言わずと知れたフルメタル・パニックです。私が10年以上前に初めて1巻を友人の家で読み、激しくハマってしまいすぐさま書店で当時刊行されていた全巻を購入したんです。そして完結するまでの約10年間ずっと展開を楽しみにしていました。


完結後、これでフルメタル・パニックの世界を楽しむことはできなくなるのかぁと少し残念な気持ちになっていましたが、急遽彗星の如く現れた新シリーズの広告を見て心が久々に踊りました。執筆者は賀東招二さんではないみたいですが、それでもあの世界観をもう一度読めるなんて思ったら嬉しくないわけがありません。


というわけで、アナザーです。ざっくり言うと、フルメタル・パニックの逆バージョンというところでしょうか。フルメタル・パニックでは、高校に通う女子高生を護衛するためにアフガン育ちの傭兵相良宗介が日本社会の常識に右往左往しつつ敵との戦いに挑んでいく、というラブコメギャグ戦闘ストーリーです。それに対しアナザーは登場人物が逆のポジションになっています。主人公市ノ瀬達哉は高校に通うどこにでもいるような男子学生。そんな彼の元に急に突如として現れる金髪美少女のアデリーナはアームスレイブを操る戦闘のプロ。そんな二人の奇妙な出会いから物語がスタートします。


ちなみに1巻は導入というところでしょうか。フルメタル・パニック時代の登場人物もメリッサ・マオがちょこっと、オノDがそこそこ出てくるくらいです。でも、日常シーンは大したこと無いのですが、戦闘シーンはものすごくよく表現出来てるなぁって感じました。頭のなかでASがあたかも激しく動いているかのような想像を簡単にさせてしまう驚くべき筆力。今後の展開がものすごく期待させられます。


そして、達哉の家庭環境や今後の決意も深い。達也の父が経営する市ノ瀬建設に多大なる損害が出てしまい経営が苦しくなってしまいます。そんな中、メリッサ・マオが達哉を民間軍事会社D.O.M.S.にスカウトします。達哉のAS操縦技術を高く評価し、自社の傭兵として活躍しそうだと判断したメリッサ。そして、これまでの生活を捨ててお金のため、そして自分のためにD.O.M.S.へ入るかどうか決断を迫られる達哉。2巻以降、どのような展開が待っているのか楽しみです。


まぁ、とにかく中身は全く違うものですが全体的な雰囲気はまさにフルメタル・パニックでした。またこのシリーズを読めることに感謝しつつ2巻以降また感想書きますね! はっきり言って「フルメタル・パニック」とは違うラノベですが、そんじゃそこらのラノベよりは遥かに面白いと思います。さて、2巻もう一度読み直しますか。


レーベル:富士見ファンタジア文庫
シリーズ:フルメタル・パニック!アナザー